アメリカの中でどの地域よりも早く自宅待機令を出したサンフランシスコ。
他の地域に比べて慎重なウイルス対策を行ってきましたが、6月に入り段階的に経済活動を再開していくことが発表されました。
今回は少しずつ日常に戻ってきたサンフランシスコの様子をお伝えしていきます。
サンフランシスコ経済活動再開のタイムライン
5月28日、サンフランシスコ市長は、今後のサンフランシスコの自宅待機令規制緩和についてタイムラインを発表しました。
サンフランシスコ市郡のウェブサイトをもとに今後のスケジュールを以下にまとめてみました。
6月1日〜 フェーズ2A
生活必需品以外の店頭引き取り、緊急を要さない手術や治療、10〜12人に限定されたデイケアやプレスクール、公園、ビーチなどの公共施設、ゴルフ場・テニスコートなどの再開が認められる。
6月12日〜 (6月9日発表)
レストラン、バーの屋外席での飲食が認められる。
6月15日〜 フェーズ2B
店頭での買い物、家事代行サービス、宗教的な集会、野外でのエクササイズ教室、観客なしでのスポーツイベントの開催などが認められる。
7月17日〜 フェーズ2C
店内飲食、ヘアサロン、理髪店、住宅内覧会(予約制)などが認められる。
8月中(日付未定) フェーズ3
学校、バー、ネイルサロン、タトゥー屋、マッサージ屋、ジム、映画館、公園などの遊具、スイミングプール、屋内博物館、動物園などの再開が認められる。
時期未定 フェーズ4
最終段階となるフェーズ4は時期未定。
観客有りのスポーツイベント、上演会、コンサート、ナイトクラブ、フェスティバル、ホテルやツアーの再開が含まれる。
安心して外出できるのはいつになるんだろう・・・。
基本的にはマスク着用
サンフランシスコではレストラン・小売店入店時、入店待ちの列に並ぶ際、公共交通機関利用時、タクシー利用時、仕事中、屋外で30フィート(約9メートル)以内に人がいる際にはマスクの着用が義務付けられています。
マスクを着用していないと入店やサービスを断られる可能性が高いです。
マスクを付けていないことにより罰則を受ける可能性もあるので、外出の際は基本的にマスクを着用するようにしましょう。
マスクに馴染みのないアメリカでも今ではみんなつけているよ。
ソーシャルディスタンスは継続
ソーシャルディスタンス(他人との距離を180cm以上もうける)も引き続き継続されています。
集団をさけ、家族以外の人と会う時はマスクなどを着用した上でソーシャルディスタンスを保つ必要があります。
買い物に行く際の注意点
スーパーは入場制限あり
グロサリーストアや量販店では入場制限を実施しています。
店によっては入場まで30分以上待つこともあるので時間に余裕持っていくのが良いかと思います。
支払いはカードのみ
ウイルス感染対策のために、買い物時の支払いをクレジットカード/デビッドカードのみにしている小売店、飲食店が多く見受けられます。
現金だと購入を断られる可能性があるので、必ずカードを持ち歩くようにしましょう。
また、ICチップなしのカードは店舗によっては断られる・処理できない可能性があるので、念の為別のカードを一緒に持っていきましょう。
僕が行ったお店の3分の2以上は、ICチップなしカードは非対応だったよ。
失業者保険として給付されるEDDカードはICチップが付いていないから気をつけて!
エコバッグ使用・持ち込み禁止
現在、多くのグロサリーストアでエコバッグの使用を禁止しています。
レジで支払いの際に、買い物袋を購入する必要があります。
エコバッグが使えないだけではなく、店によってはエコバッグの持ち込み自体を禁止(使わなくても持っているだけで入店できない)しているところもあります。
大きめのトートバッグやリュックサックなどを持っているだけで入店を断られている場面を目撃したこともあるので、買い物にいく時は小さいポーチ一つで行くのが無難かもしれません。
せっかく並んだのに入場できないなんて!!
事前オーダーが必要な店も
飲食店や小売店によっては店頭での注文を一切受け付けておらず、事前にウェブで注文しなければいけない場合もあります。
人気のタピオカ屋さんなどでこのシステムを導入しているのをよく見るよ。
現地で注文しようとして断られた場合は、店頭にあるQRコードを読み取ってスマホから注文しましょう。
ウェブでの注文の際は事前支払いとなり、カード情報が必要になる場合が多いです。
ビーチ・公園などの状況
6月1日より、サンフランシスコ内・周辺の多くのビーチや公園、それら施設の専用駐車場が再開しています。
(6月14日時点現在、遊具は使用禁止です。)
夏に近づくにつれ気候が良くなってきているため、ビーチ・公園は平日・休日に関わらず多くの人で賑わっています。
プロテストの状況
5月25日にアメリカ・ミネアポリス近郊で起こったジョージ・フロイドさんの事件に関するプロテストがサンフランシスコ内でも行われています。
現在行われているプロテストの多くは平和的なものですが、5月30日にはダウンタウン地区で一部舗が破壊・略奪されるなどの行為も発生しています。
それを受けて5月31日〜6月4日までの期間、午後8時〜午前5時の夜間外出禁止令が発表されました。
緊急地震速報のように、みんなの携帯が一斉に鳴って夜間外出禁止令が発表されたよ。
現在は、サンフランシスコダウンタウン、ゴールデンゲートブリッジ、リッチモンド地区、ミッション地区など各地でプロテストが報告されています。
リッチモンド地区では、車でのプロテストも行われました。
平和的なプロテストであっても道路が閉鎖されて動けなくなってしまう場合などもあるので、外出の際には最新の情報収集を行う必要があります。
まとめ
アメリカも少しずつウイルス発生前の日常が戻ってきましたが、経済活動が再開されたこと、プロテストで人が密集していることにより、感染者数が激増したと報告されている地域もあります。
規制が緩くなったとはいえ、まだまだ油断できる状況ではありません。
1日でも早くこのウイルスが収束するように祈るばかりです。
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