※この記事は5月5日時点での情報です。
→5月13日一部更新→5月26日一部更新→5月29日一部更新
3月17日にロックダウンが始まってから8週間目に突入しました。
私の住むサンフランシスコでは他の州よりも一早く、3月17日から外出禁止が要請されました。
当初は、4月7日までの予定でしたが、拡大し続ける感染に伴い5月1日まで延長が決定。
その後4月29日に、サンフランシスコの外出禁止措置が5月末までに延長となることが発表されました。
外出禁止措置に反すると罰則の対象になります。
ロックダウン(Lockdown)とは
何らかの緊急事態のために、人々が建物やエリアを自由に出入り出来ない状況。
今回の様にウイルスが原因のロックダウンの場合、人々の行動は制限される一方で、生活に必要な物やサービスを取り扱う機関は制限を受けながらも活動許可される。
(参考:Wikipedia)
外出禁止措置 ≒ 屋内避難勧告(Shelter in Place)とは
疫病の流行や自然災害、環境汚染などにより人々の活動が制限されること。
ロックダウンよりも意味が限定されている。
(参考:AFAR)
アメリカ国内の感染者数は横ばいになってきましたが、それでも毎日2万人以上の人の感染が新たに確認されています。
今回は、アメリカ・サンフランシスコでのロックダウン中の日常生活の記録です。
街の状況
アメリカでは元々マスクをする文化が無いせいか、これだけ感染が広がっているにも関わらずマスクをせずに外出している人が多く見受けられました。
4月の中旬になって、色々な州がフェイスマスク着用を義務付けてからは、マスクを着けている人が増えたように思います。
多くの人がフェイスマスクを着用し出した一方で、今だにフェイスマスクを着用せずにスーパーに行き、入店を断られてトラブルになるというような事例も発生しています。
お店・公共施設の様子
食料品店、薬局、病院、ガソリンスタンド、コインランドリーなど生活に必ず必要なもの以外は全て営業禁止です。
クラブや遊園地などはもちろん、スポーツジム、美容院や衣料品店なども営業していません。
食料品店
多くの食料品店では、ソーシャルディスタンスを保つため店内への入場制限を行なっています。
ソーシャルディスタンス(Social Distancing)とは
ウイルスの感染拡大を防ぐために取られる措置。主に対面での接触を制限する。
- 他人との距離を少なくとも6フィート(約180cm)もうける
- 集団で集まらない
- 混み合っている場所や集会を避ける
特に人気・人が多いエリアでは、店内に入場するまでに1時間以上待つ事もあるようです。
レジで並ぶ時もソーシャルディスタンスを守って並ぶ必要があります。
ロックダウンが始まってから1ヶ月以上がたった今、商品の在庫はだいぶ落ち着いてきた印象ですが、トイレットペーパーや小麦粉、パスタ、パンを作るためのイースト菌などは手に入りにくいこともあります。
飲食店
テイクアウトや宅配をしている飲食店はオープンしていますが、店内飲食は禁止となっています。
→6月12日より、レストランの屋外席での飲食が許可されることになりました。(6月9日更新)
注文カウンターではレジと客の間に飛沫防止のプラスチックの板が設けられており、注文は板越しに行います。
テイクアウトのカクテルを販売するバーなどもあります。
多くの人がテイクアウトを利用するため、ハンバーガー店のドライブスルーなどは、毎日長蛇の列が出来ています。
お店で注文したり、出来上がりを待つ時間を短縮するために、「Grubhub」や「Postmates」というアプリで事前に注文を済ませておいて、店に引き取りにいく人も多いです。
ビーチ・公園など
ビーチや公園は開いているところもあれば、完全に閉鎖されているところもあります。
この様な公共施設を開放するか否かは、各地域(county/地方行政区分)に判断が委ねられています。
開いているところには人が集中してしまうため、ソーシャルディスタンスを保てなくなっています。
→6月に入ってからは多くのビーチや公園が再び開放されるようになりました。
平日・休日に関わらずこれらの公共施設は混み合っていることが多いです。
経済危機
企業倒産・失業者急増
ウイルス感染拡大防止のため、多くの企業が休業を強いられており、中には事業の閉鎖を余儀なくされている企業も多く出てきています。
多くの労働者が働き口を失っており、ロックダウンが始まった3月中旬から4月末の6週間で、3千万人以上の人が新規で失業者保険に申請しました。(参考:CNN Business)
私自身も、予定していた仕事がウイルスの影響で延期(再開時期は未定)になってしまいました。
失業手当
カリフォルニア州では、失業者向けに最大$450/週失業手当を給付しています。(額は州によって異なります。)
また、今回ウイルスの影響で増加する失業者救済のために、通常の失業手当に加え$600/週の手当が連邦政府から支払われます。(2020年7月31日まで)
$600は失業手当受給者に一律に支払われる為、人によっては、失業前の収入以上の金額を失業手当としてもらえることになります。
ウイルスで仕事がなくなってしまった我が家でも申請をしました。
が、受給資格があるのは夫の餃子くんのみでした。
わーい。今までちゃんと働いててよかったー。
私はアメリカで働いた期間が短過ぎて貰えないみたい。
家庭への経済支援
アメリカ政府は大人一人に対し最大1,200ドル(約13万円)を現金で給付する経済支援を決定しました。
ソーシャルセキュリティーナンバー(日本でいうマイナンバーの様なもの)を持っていれば受給資格があります。
4月中旬に振り込まれたよ〜!
私のところにはまだこない。
しかし物価の高いニューヨークやサンフランシスコでは、1,200ドル貰ったくらいでは1ヶ月分の家賃も払えません。
ここはな家の状況
1ヶ月以上スーパーには行っておらず、オンラインの宅配サービスで食料品を入手しています。
配達されてきたものは全て除菌シートで表面を拭き取り、可能なものは1日以上風通しの良い場所に置いてから、家の中に入れるようにしています。
面倒くさいけど、菌がどこに潜んでいるかわからないからね。
我が家ではコストコの宅配サービスを毎週利用しています。
通院などでどうしても外出しなければいけない時は、帰宅したら玄関で着ていた服を脱ぎ捨てて、シャワーへ直行が家ではお決まりです。
家にこもるのがしんどくなった時には、車から一歩も出ないドライブをして気を紛らわすことも。
散歩などは許可されていますが、どうしても人とすれ違うことになるので、念の為今は控えています。
まとめ
アメリカでの感染者数は横ばいになってきましたが、ウイルス対策は継続する必要があります。
さらにウイルスによる治安悪化も懸念されているので、気を引き締めて生活しなければいけません。
日々状況が変わるカリフォルニア州のロックダウンの状況については、以下の記事もご参照ください!
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