【5月26日 一部情報を更新しました。】
アメリカ各地でウイルスによるロックダウンが徐々に緩和されてきています。
私が住むカリフォルニア州でもロックダウンが緩和され、一部施設の経済活動が許可されました。
今回は、経済活動の再開計画(Resilience Roadmap)(外部リンク)を元に、カリフォルニア州の経済活動再開計画の内容を見てみます。
カリフォルニア州 経済活動の再開計画(Resilience Roadmap)とは
カリフォルニア州では、州独自が決定した経済活動の再開計画(Resilience Roadmap)を基準にロックダウンの緩和を進めています。
5月8日、カリフォルニア州はこれまでのステージ1からステージ2に入りました。
ステージ2に入ったことにより、これまで活動を制限されていた施設の一部が条件付きで経済活動を再開することが認められました。
【更新】5月12日、制限が緩和され、より多くのビジネスの再開が許可されました。
→【更新】5月25、26日、カリフォルニア州内の多くの地域でステージ3第一段階に入る事が許可されました。(下記詳細)
各段階ごとの制限
ステージ1:安全と準備の段階
生活に必要不可欠な業種のみ活動が許可されている。
上記で働く人を守るため、それ以外の人は外出を制限することが求められる。
ステージ2:感染リスクが低い施設の活動許可
比較的感染リスクが低いとされる場所から徐々に活動再開。
小売店(必ずしも生活に必要ではない業種)の店頭受け取りサービス(※本屋、宝石店、玩具屋、服屋、家具屋、スポーツ用品店、花屋など)や製造業、物流業の営業再開。(←5月8日時点でここまでが許可対象。)
状況が改善すれば以下の施設でも再開が認められる。(←5月12日条件付きで再開許可の発表あり。)
- ショッピングモールやバザー
- 洗車、ペット美容院、日焼けサロンやガーデニングなどの一部のサービス業
- オフィスでの企業活動(可能な場合はテレワーク推奨)
- レストランでの店内飲食(バーなどは禁止)
- 学校や児童施設
- 屋外展示会
ステージ3:感染リスクが高い施設の活動許可
映画館や、礼拝、サービス業など、比較的感染リスクが高いとされる場所の活動が許可される。
ステージ4:自宅待機令の解除
自宅待機令の解除。コンサートや集会、スポーツ観戦など、最も感染リスクが高い(人が集中しやすい)場所の活動も許可される。
ステージ3、4に該当する業種は現段階では明確に記載されていません。
ステージ3、4のどちらかに該当するであろう以下の業種の再開時期はまだ決定していません。
- 美容院、ネイルサロン、タトゥーパーラー、ジム、フィットネススタジオ
- バー、ラウンジ
- 映画館、プロスポーツ、ゲームセンター、ギャンブルなどの娯楽施設
- 屋内の美術館、博物館、展示会、動物園、図書館
- コミュニティーセンターなどの公共施設。(スイミングプール、公園、ピクニックエリアを含む)
- 宗教施設、儀式・式典
- ナイトクラブ
- コンサート
- フェスティバル
- テーマパーク
- レジャーや観光のための宿泊施設
経済活動再開計画に関する注意点
経済活動再開に向けての措置は州ごとに異なる
この計画は州独自で決定されたもので、経済活動再開に向けての措置は州ごとに異なります。
名称が異なったり、同じステージでも内容が違うので、お住まいの州のホームページを確認する必要性があります。
州によってはすでに美容院などの再開が許可されているところもあるので、カリフォルニア州はアメリカ内でも比較的慎重に緩和を進めている州かもしれません。
緩和するかどうかは地域ごとが判断
この計画に沿って外出禁止措置(Shelter in place)を緩和するかどうかは、それぞれ地域(county・地方行政区分)ごとの判断に委ねられています。
州よりも厳しい措置をとっている地域は、その地域の措置に従う必要があります。
サンフランシスコを含む6つのベイエリアの地域では、条件緩和をせず引き続き現状と同じ制限で進めることが発表されました。→【更新】小売店の店頭受け取りサービスが5月18日から再開されることが発表されました。
州が許可を出しても、自分の住む地域の情報をチェックする必要があります。
今後の動きは?
状況を見て判断されているため、現時点では今後の動きは発表されていません。
一部の経済活動が許可されましたが、ウイルスの状況によっては再び制限が厳しくなる可能性も十分にあります。
カリフォルニア州の状況
5月10日午後3時時点(太平洋時間)、カリフォルニア州は人口約37百万人の内、感染者64千人、死者数は2.6千人と報告されています。(ちなみにカリフォルニア州はアメリカで最も人口の多い州です。)
アメリカ全域では人口約327百万のうち、感染者数は1.3百人、死者数は80千人です。
人口あたりの感染者数を見ると、カリフォルニア州はアメリカの中でも比較的感染者割合が低い州と言えます。
参照:Google ニュース
まとめ
状況は毎日変わっているので、政府機関のホームページなどで最新の情報をチェックして下さい。
徐々に緩和されてきてはいますが、緩和により第二波が来ることを懸念している専門家もいます。
我が家は完全に安心できる状況になるまで、出来る限り外出は控えるつもりです。
早く安心して外出できる日が戻ることを願います。
コメント
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