アメリカには代表的な送金方法として、“ACH Transfer(エーシーエイチトランスファー)“と“Wire Transfer(ワイヤートランスファー)“があります。
しかし、アメリカで初めて送金するとなるとどっちを使っていいかわからない・・・。
今回は、ACH TransferとWire Transferの違い、おすすめの送金方法を紹介いたします。
実際に送金をしたい方は以下の記事がおすすめです!
ACH Transfer(Transfer)(エーシーエイチトランスファー)
銀行と銀行の間に、“Automated Clearing House(ACH)”と呼ばれる取引決済機関が入る送金手段。
発行銀行はその日の送金情報をまとめて毎日決まった時間にACHに送り、情報を受け取ったACHはその情報を処理。その後、受取銀行に情報を送り、送金を完了させる。
給料の振込や保険料の支払い、インターネット費など毎月の送金にも使用される送金方法。
ACHを省略して“Transfer”と表記される場合もあり。
日本語では『電子送金』とも呼ばれる。
お金の流れ:発行銀行→ACH→受取銀行
メリット
- 送り手・受け手双方の手数料が無料もしくは安いことが多い。
- ウェブサイトまたはアプリ上で送金が完結する。
デメリット
- ACHを通して取引を行うため、送金に時間がかかる。(1〜5営業日)
- アメリカ国内の送金に限られる。
WireTransfer (ワイヤートランスファー)
銀行間が直接送金処理を行う送金手段。主に大口決済や海外送金に用いられる。
日本語では『電信送金』とも呼ばれる。
お金の流れ:発行銀行→受取銀行
メリット
- 送金完了までの時間が短い。(同じ銀行間であれば数分、国内の他の銀行であれば24時間以内に送金完了する場合が多い。)
- 国際送金に対応。
- ウェブサイトまたはアプリ上で送金が完結する。
デメリット
- 送り手$20〜$40・受け手$10〜$20程度の手数料がかかる。(※国際送金の場合は送り手の手数料だけで$40以上かかる場合もあり。)
送金時の注意点
実際に送金を行う場合は、以下に注意が必要です。
送金額に制限あり
送金には1回の送金額に制限があります。
また、1日もしくは1ヶ月あたりの送金額にも制限があるので、高額もしくは複数回の送金が必要であれば、事前に銀行の規約を確認しましょう。
送金情報は間違いのない様に
ACH transferは、手続きに不備などがあった場合、銀行からエラーが出て送金が出来ないことがあります。
一方Wire transferは、送金確定後すぐに口座から引き落としされます。
万が一、相手の口座情報などを間違えた場合は、返金に時間がかかる/返金されないこともある様なので、送金内容にに不備がないか十分ご確認下さい。
スタッフアシスタント手数料
送金はオンラインだけでなく、銀行の窓口や電話上でも可能です。
しかし、送金だと手数料がかからない場合でも、窓口や電話サービスを利用すると“staff-assisted transfer fee”という手数料がかかる可能性があります。
銀行の営業時間
営業時間外の送金は翌営業日の送金として処理されてしまい、想定より送金に時間がかかってしまうことがあります。
ACH Transfer(Transfer)の場合は銀行の営業時間も確認する様にしましょう。
Saving Accountの回数制限
Saving Accountの送金や引き出しは1ヶ月につき6回の回数制限があり、上限を超えて取引を行うと手数料が発生します。手数料は銀行により異なります。
おすすめの送金方法は?
一般的なアメリカ国内の送金であれば、手数料が無料もしくは安いACH Transfer(Transfer)がおすすめです。
ACH Transfer(Transfer)の場合は、時間に余裕を持って送金を行いましょう。
一方、少しでも早く送金が必要な場合はWireTransferでの送金が確実ですが、受取側にも手数料がかかる場合があるので、事前に送金相手に確認しておいた方が良いでしょう。
まとめ
以上、アメリカの代表的な2種類の送金方法について違いとそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしました。
最近は紹介した従来の送金方法の他にも、様々なスタートアップ企業から提供されている「より安く・より早く」送金できるサービスも存在します。
その他の送金方法については、また別の記事でご紹介いたします。
送金方法の違いを理解し、状況に合わせて最適な送金方法を選択していきましょう!
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